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戦国時代・上杉家の執政・直江兼続の偉業を紹介する専門サイトです。主に米沢での偉業を中心にご紹介します。

直江兼続がつくった当時の米沢の城下町です。城は平城、城下町は当時の形式にのっとり、街道を町に引き入れて城下を抜ける形になっています。

兼続のまちづくり

 関が原の合戦後、米沢30万石へ減封された直江兼続にとって、新しい城下町の建設は急務でした。
 家臣団とその家族、寺社関係や職人を合わせると数万人が米沢に移り住んだといわれています。
兼続は、まず本丸、二の丸の整備に着手します。
本丸内には天守閣がない平城を建設。本丸内に高台をつくり、上杉謙信が眠る御堂を設置しました。その後、慶長13年(1608年)には、三の丸の新設に取り組みました。
 また、北、東の町外れには、防衛の拠点もかねて寺町が配置されました。
城下町は当時の形式にのっとり、街道を引き入れて旅人が商人町、職人町を通って城下を抜ける形になっています。
 南北に伸びる主要な道路は、米沢の南西に位置する兜山を目印に造ったといわれています。現在も米沢市内の主だった道からは、正面に兜山を見ることが出来ます。
兼続は、まちづくりと平行して治水事業にも力をいれ、米沢の東を流れる松川に谷地河原堤防を築いて、洪水から城下を守りました。
また、掘立川・木場川・御入水堰・猿尾堰・帯刀堰の開削を行って、米沢城内城下へ生活用水などとして取り入れています。
 こうして兼続の知性と情熱が造ったまちは、現在もその多くが米沢市街の骨格として残っています。


米沢古地図 原方衆 原方衆 本丸 二の丸 三の丸 北寺町 東寺町 町人町 下級家臣団武家屋敷
直江兼続がまちづくりをした頃の米沢(御城下絵図享保十年(上杉博物館所蔵)を元に作成)
 本丸内に天守閣がない平城を建設。城の北西と北東に3階建ての櫓が建てられました。
 また、南東の角に土を盛った高台をつくり、そこに上杉謙信の遺骸を安置した御堂が建設されました。

 直江兼続のいた時代、二の丸には重臣の邸宅が並んでいたと考えられています。この重臣宅は、私宅であるとともに政務の場を兼ねていたと思われます。(後に二の丸には藩の役所がおかれました)。
 二の丸東側には城の正門である大御門があり、本丸から大御門への通路の南に、有事の際に武士たちが集まる武者溜が設けられました。
 二の丸南東には、法音寺・大乗寺を筆頭に真言宗の寺院が建ち並んでいました。

 慶長13年〜14年の大拡張工事で新設された三の丸には、上級・中級・下級家臣団の屋敷が建てられました。
 文献の記載がないために、三の丸西側の明確な境は不明ですが、堀立川の内側という説もあります。
 三の丸内部は本丸を守る形で家臣団が配置されていました。
東には上級家臣団の侍組、南は中級家臣団の馬廻組、西は上杉景勝の旗本の五十騎組、北は直江兼続の旗本の与板組で構成されていました。(馬廻組・五十騎組・与板組は三手組と呼ばれる中級家臣団でした)
 三の丸南西・堀立川を越えた所に与板町がありますが、三の丸に入り切らなかった、与板組の下級家臣団が住んだと考えられています。
 三の丸北側には馬場を設け、ここで火縄銃の訓練をしたと伝えられています。

 三の丸の外・西側と北西側に下級家臣団を住まわせました。西は街道沿いに舘山方面まで下級家臣団の屋敷が続いていました。

 米沢の北部からくる敵の防衛拠点として、北の商人町の外側に北寺町を配置しました。

 米沢の東部からくる敵の防衛拠点として商人町の外側に東寺町を配置しました。


 城の東側には、六町(粡町・立町・大町・柳町・東町・南町)と呼ばれる商人町と、その外側に職人町(鉄砲屋町・鍛冶町・地番匠町・新桶屋町・免許町・紺屋町など)が配置されました。
 北の最上街道、南の会津街道から入った旅人は、この商人町・職人町を必ず通る形になっていました。
 城の東の通りには高札場があり、その界隈が最も賑わっていたといわれています。高札場とは、米沢藩からの命令を掲示した場所です。

 城下に収まり切らなかった下級家臣団を東原・南原に住まわせ、生活の為に農業を営む半士半農の生活をさせました。彼らは原方衆と呼ばれ、有事の際は城下の防衛にあたるよう配置されました。

原方衆がつくった主な町
南原石垣町・南原猪苗代町・南原笹野町・南原新町・南原横堀町・芳泉町・山上通町・山上裏町・花沢小国町・花沢信濃町・花沢中町・花沢片町・花沢窪町・花沢上野町・花沢鉄砲町・花沢弓町


御城下絵図享保十年
 御城下絵図享保十年とは、上杉博物館所蔵の享保10年(1725年)に作成された米沢城下の絵地図です。
 伝国の杜・ミュージアムショップでは、当時の絵図を更に見やすくした地図が販売されています。一軒一軒詳細に記されており、享保10年当時の米沢を見る事ができます。

伝国の杜 米沢市上杉博物館・置賜文化ホール
〒992-0052 山形県米沢市丸の内一丁目2番1号
TEL 0238-26-8000 / X 0238-26-2660
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